よくあるお悩み症例
当院にはジャンパー膝で同じ悩みを持っているお子さんが多数ご来院されています。ジャンパー膝は休んでも放っておいても良くなることはありません。
薬や湿布に頼っても根本的な解決には至らず痛みが繰り返し、さらに悪化すると他のところまで痛みが広がり練習や大切な試合に出られなくなってしまいます。
もしお子さんがそんな悩みを一人で抱えているのなら、いますぐ当院までお気軽にご相談ください。
ジャンパー膝は筋肉の影響を受けやすい成長期の子供が多く、 年齢はおよそ12歳から20歳くらい。バレーボールやバスケットといったジャンプ競技、あとはランニングなど長時間膝に負担のかかる競技、たまに野球やサッカーといった競技でも見られるスポーツ障害の一種です。
ももの前の大きな筋肉(大腿四頭筋)が硬くなり柔軟性を失うことによって、その影響が膝のお皿の周り(お皿の直上、もしくは直下)に蓄積し、そのまま時間が経過してしまうことで痛みが出ると言われています。
スポーツ障害は繰り返しの動作を長時間・長期間行うことで引き起こします。そうすると膝蓋腱と言う部分に小さな傷ができ、この部分を治そうと血管が増殖しこの増殖した血管が痛みを出すケースもあります(もやもや血管)
(時間が経ってもなかなか治らない時は病院でこのような部分の検査も必要となる場合があります。スポーツクリニックや膝の専門医に見てもらいましょう)
同じ事を言いますが、繰り返し動作を長時間・長期間行うことで生じる慢性疾患であるため、放っておいて治ることはあまりありません。
そのため、スポーツ障害では各症状別に現在の状態を表すステージや段階があります。(捻挫や肉離れ、シンスプリントなども決められています。症状別メーニューをご参考にしてください)
1段階:運動はできるが、その後局所的(痛みが出ているところ)に痛みが出る
2段階:運動を開始したすぐ後に痛みが出てくるが、徐々に動かしているうちに痛みが減ってきて、運動後にまた痛みが出てくる
3段階:運動をしている最中に痛みが強くなってきて運動に支障が出る
4段階:痛い部分(靭帯や腱)の断裂
当院では、痛くなった部分の施術も大切にしていますが、別の観点からも見ます。
成長期では筋肉より骨の成長が早いため必然的に筋肉は伸ばされていきます。いつも引っ張られている筋肉のまま繰り返しスポーツを行うと筋肉は硬くなり本来の柔らかさが少なくなっていきます。
そうした場合、硬くなったももの前をストレッチやマッサージ、アイシングをしましょうと言われていますが残念ながらこの方法ではあまり良い結果は出ません。
なぜなら、ももの前の筋肉が硬くなる理由が他にあるからです。
それは膝そのものに原因があるのであるのではなく股関節と足首の関節、そしてそれらを繋ぐ筋肉が大きく関わっています。
この筋肉と関節の動きとの連動性がなくなる事で、ももの前の筋肉が硬くなってしまうのです。このような部分をしっかり見なければジャンパー膝が良くなることはありません。
当院ではまずどんな時に、どんな動作で痛くなるのか。どんな時に一番困っているのか。そしてどの筋肉が大きく関与してジャンパー膝の痛みが出ているのかを色々なテスト方法を行って徐々に特定していきます。
今現在痛くなってしまった部分(膝のお皿の上、もしくはお皿の下)にも直接施術を行いますが、それに加えももの前の筋肉に大きく関与している股関節と足首の関節、その筋肉の連動性がなくなったことにより硬くなった大腿四頭筋を柔らかくします。
主に徒手療法(直接手を触れて行う施術)で施術をしますが場合によっては運動法を取り入れることも多々ありますし、本人にもホームワークとしてセルフケアの徹底をご指導させていただいています。
私自身が学生時代にオスグッド病や肉離れ、捻挫という経験をして大切な試合や練習ができなくてとても悩み困った経験があります。同じようにジャンパー膝(膝蓋腱炎)で困っている子供達の気持ちに寄り添えるのではないかと思っております。
筋肉の状態や症状、痛みの度合いは一人一人の顔が違うように人によっての違いがあります。もちろん早期復帰に向けて精一杯、責任持って施術に取り組むお約束をしておりますが、それ以降も痛みが戻ってこないようにホームワークをお願いしております。
せっかく施術したのに数ヶ月後に痛みが戻ってきてしまった、セルフケアを怠ったため以前より痛くなった、という事がないように一人一人とじっくり向き合い一緒になって同じ目標に向かいたいと考えております。
そして当院を卒業する際に、『ここに来て良かった』と満足いただけるような場所、関係性が築ける治療院であり続けることを大切にしています。